◇ Vision


『吾唯足知』(われ ただ たるを しる)





『吾唯足知』とは、過ぎたことはしない、求めない、身のほどをわきまえる、いろんな意味があります。すべてに通ずる言葉であり、私の座右の銘でもあります。写真は京都の龍安寺(りょうあんじ)にある「知足のつくばい」です。つくばいとは庭で手を洗う手水鉢のこと。写真ではわかりにくいですが、まわりには「五・隹・疋・矢」の4文字が彫られています。真ん中の水が溜まる四角いところを「口」の字に見立て、重ね合わせることで、『吾』『唯』『足』『知』の4文字を表現しています。水戸光圀公が作らせたともいわれる見事なデザイン。このつくばいとともに、私は『吾唯足知』を常に心に置いています。

私は旅が好きです。旅先で見聞きし、口にする経験は、自分に感動やインスピレーションを与えてくれます。ときには失敗もありますが、旅を続けるうち、いつしかこれが仕事になったらいいなあと思うようになりました。東京から地方へ、海外へ。自分が現地を訪ねることで、その土地の人たちが喜んでくれる。そこで得たものを、今度は東京で形にし、お金にする。そのお金を現地の人たちに還元する。こうして地方や海外のコンテンツを都会で現地の方が望むものに変える、そんな仕組みができないかと考えています。いまでは都会は東京に限らずアジアにも広がり、お金に変えるのは中国で、といったことも当たり前になってきました。

旅先と都会をつなげるのは、「マーケティング」だと考えています。
昨今、「マーケティング」という言葉を、民間企業やNPOはもちろん、これまで縁がなかった国や地方公共団体などからも聞かない日はありません。都会と旅先をつなげるチャンスがぐっと増えているように思います。
ただ、なかにはマーケティングを何かの魔法のように勘違いしている方もいらっしゃるようです。「マーケティング」と唱えていれば、モノやサービスが売れるようになるわけではありません。やはり最低限の基礎知識が必要ですし、根気強く試行錯誤していく覚悟も不可欠です。そしてここでも『吾唯足知』。どんなことをしてもニーズ以上に売れることはありません。ひととき売れることはあっても長続きしません。大ヒットよりもロングセラーを狙うのが、私のマーケティングにおける考え方です。

私は30年以上、マーケティングに携わってきました。その経験、知見、ノウハウを活かし、ツーリズムソーシャルの視点を織り交ぜ、企業・地域・社会をつなぐ仕組みをつくりたい、それがCyber-Traveler & Co.(サイバートラベラー)のビジョンです。



Hiroaki Iwai
Cyber-Traveler & Co. C.E.O.
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