マーケティングを再定義

2020/05/15

◆Marketing_1

t f B! P L
Vol.02 『Community Based Marketing』
コロナが終息し外出が自由になったら、皆さんはまずどこに行きますか?誰かとビールで乾杯!でしょうか。

どの店を選ぶか

私は中食派なので、いつも刺身や干物などを買う魚屋に行って、我慢した分、ちょっといい魚を買ってくるつもりです。人それぞれいろんなスタイルがあると思いますが、最初に行きたいのは、一番、お気に入りのお店のはず。「やっぱりここが最高!」とか言いながら食べて飲んで、、ですよね。
いまは休業中のあるラーメン屋さんでは、再開できるまでの資金繰りのため前売り券を販売したところ、すぐに目標額を売り切ったそうです。前売り券を買った人たちは、もちろんこの店の大ファン。大好きなラーメンが食べられなくなると困る、お店の危機を支えようという気持ちから前売り券を購入したはずです。これはもう、お店(Company)と顧客(Customer)という関係を超えています。

「ニューノーマル」の選択基準

私はコロナが収まり外出が自由になって1,2か月もすれば、表向きにはほぼこれまで通りの世界に戻るだろうと予測していますが、それでもどこかで微妙に人々の選択基準は変わってしまっていると考えています。これからの基準はどう変わるのか?キーワードは『安心』です。先ほどのラーメン屋さんのように、「行けば必ずうまいラーメンを食べさせてくれる」という信頼が『安心』を生み出します。
今回、前売り券を買った人たちは、これまでも偶然、店に居合わせたことはあるかもしれませんが、おそらく当人同士はほぼ顔見知りではないでしょう。それでもこれはもはや運命共同体。お店(Company)と顧客(Customer)が1つになった『Community』です。「ニューノーマル」時代には、ここまで顧客との関係を昇華させることが選ばれる基準になっていくと思います。
これが、「3Cが2Cになる」ということです。

『Community Based Marketing』

もし前売り券を買った人たちがSNSで知り合うことができたら?ややこしいことも起こるかもしれませんが、また違った展開も生まれそうな気がします。こんなに強いCommunityを持てるのなら、いろんなビジネス展開が考えられるはずです。
ここでポイントとなるのが、Communityのメンバー数はむやみに増やしてはいけない、ということです。前売り券を喜んで買う!というくらいの濃い人だけのCommunityだからこそ、尖っていて価値があります。入れ替わりを生む流れは作っておかなければなりませんが、数を増やすことには、店側も顧客側にも価値はありません。
「ニューノーマル」時代には、こうした小さいけれど強い信頼で結ばれたCommunityがいくつも立ち上がり、その中でビジネスが展開していくと私は考えています。これを『Community Based Marketing』と名付けました。この考えは古くからありますが、「ニューノーマルの」と頭に付けてください。
「美味しいラーメン」のような強いコンテンツを持っていたお店は自然発生的にCommunityが生まれます。でも多数のそうではないお店はどうしたらいいでしょうか?それを実現するためのキーワードが、

『デジタルマーケティング』
『パートナー』
『シェア』

の3つだと考えています。

次回以降、詳しく解説していきます。



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