Insight Vol.03 『深層心理』とニューノーマル

2020/06/25

◆Insight

t f B! P L
『深層心理』はすぐにニューノーマルにはなれない。
これまで想像の世界だった「ニューノーマル」。でも現実になってみると、人の気持ちはそう簡単には変えられないこともあるようです。


想像から現実へ

外出自粛の緩和や撤廃が進み、手探りながらニューノーマルが現実のものになり始めました。飲食店では席と席の間を空けたり、アクリルなどのパーテーションを立てたり、密にならない工夫をしながら営業を再開しています。デパートなどの商業施設や、劇場や動物園、水族館などの娯楽施設も人数制限をしながらとはいえ再開しました。あの東京ディズニーリゾートもいよいよ7月から再開の報道もありました。
少しずつですが、皆さん、できることから始めていらっしゃいます。どこまで対応すればいいのか誰も答えがわからず、頼れるマニュアルもないまま試行錯誤されるのは大変なことと思います。しかも結果が出るとすれば2週間後。常に2週間前に何をしたかを振り返りながらの再開です。

人の気持ちは簡単には変わらない

今年の3月、4月ごろのとにかく不安ばかり先行していたころに比べれば、新規の感染者数はだいぶ落ち着き、外出することにも大きな不安は感じなくなってきたと思います。しかし、ふだんの表情からは読み取れなくても、ちょっとしたことに敏感になっている自分がいるのも確かです。単に気持ちの問題ならまだいいのですが、そのストレスが原因と思われる食欲不振や倦怠感などが症状として出てくると大変です。実は近親者にそんな症状が出てしまいました。横で見ていると、いつもと同じように食べているのに、体重が減ってしまうのです。あわてて大学病院もふくめいろんな検査を受けましたがどれも異常なし。いったんホッとしたものの、体重は元に戻りません。なんとか減少を食い止めているという状態です。
これからは『withコロナ』の時代とも言われます。コロナはなくならず、やがてはワクチンやタミフルのような薬ができてインフルエンザ並みの病気になるのかもしれませんが、消えることはない。それどころか、またいつか突然変異でもっと強力なウィルスが発生するかもしれません。これを生き抜くためにはこれまで以上に強靭な精神力も必要なのだと思いますが、そんなに簡単に人の「深層心理」というものは変えることはできないのです。

対策はないのか?

私はテレワーク族です。おかげさまで契約を切られるとか、大幅に給料が減るということもいまのところありません。これはとても恵まれていると思いますし、ありがたいことです。家にいられる間はなるべく家事をして近親者の負担を減らしています。
コロナで気持ちが落ち着かないまま暮らしている方はとても多いのではないでしょうか?感染された方は一番、苦痛を味わった方です。後遺症に苦しんでいる方も大勢、いらっしゃると聞きます。外出自粛などに伴い、経済的に困窮している方もたくさんいらっしゃいます。こうした方々のご苦労は私などには想像もつきませんが、何よりも早く、助けてあげてほしいと思います。一方で、表にはなかなか出てきませんが、精神的な苦痛を感じている方にも何かをしてあげなくては、と思います。順番は遅くなってもかまいません。同じ気落ちを持つ人が話し合える場であるとか、カウンセラーのような方の手助けなどがほしいです。「ニューノーマル・ディバイド」と呼ばれ、取り残されないためにも。



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