マーケティングを再定義

2020/07/05

◆Marketing_1

t f B! P L
Vol.3
 「デジマ」「パートナー」「シェア」
コロナの影響で「オンライン化」「バーチャル化」が一気に進んでいます。進んでいないのは国や自治体だけ?

変わったのは「Promotion」

コロナは、人と人がリアルに会うことを否定しました。初めての方との打ち合わせもオンラインでということが珍しくなくなりました。これまでは売り手がわざわざ足を運んで会いに行くことに、少なからず価値があったのですが、いまでは迷惑な行為となってしまっています。そのため自社の商品やサービスを紹介、説明するためには「デジタルマーケティング」が不可欠。ニューノーマルになってもっとも変わったのは「Promotion」なのです。
このコラムは規模の小さい会社を対象に書いています。デジタルマーケティングというと数千万から数億円を投資してシステムを作り込むイメージもありますが、そんな必要はありません。まずは自社のWebサイトを見直し、更新頻度を上げること。そしてBtoBの中小企業であれば、お得意先との連絡手段として、ZOOMなどのツールを使えるようにしておくことです。

Partnerは全国にいる!

前回はラーメン屋さんの話ばかりしてしまいましたが、こんな例もあります。新潟県の長岡市。古くから味噌や醤油などの蔵がたくさんあります。なかには有名料亭に卸している蔵もあり、腕のいい職人さんもそろっていましたが、2004年に中越地震が直撃し、いくつかの蔵が崩壊し、続けていくことがむずかしい状況になってしまいました。そこで街の居酒屋、惣菜屋からパン屋までが立ち上がり、みんなで味噌や醤油を使ったメニューを開発し、味噌、醤油をたくさん使って蔵を救おうという活動が広がりました。いまではそれが各店の看板メニューにもなっているそうです。こうして地域ぐるみで、「Community」ができたのです。蔵とお店、お店とそのお客さん、BtoBも含めた2段階のCommunityです。
残念ながら、きっかけは震災でしたが、蔵とお店は「ビジネスパートナー」になることができました。今回のコロナではどうなるでしょうか?実はデジタル化が進むことによって地元だけでなく東京など消費地に近いお店までパートナーにしやすくなってきているのです。パートナーを探すチャンスと心得て、最低限のデジタル投資をしておきましょう。

真のデジタル投資はデザイナーへ

テレワークやEC(通販)などへの対応のため業種、業態や規模にかかわらずどの企業もデジタル対応を迫られています。しかもそれには資金も必要です。一方で個人事業主として仕事をされている方の中にはコロナの影響で仕事が激減している方もいらっしゃいます。IT関連の方はいま逆に仕事が増えているかもしれませんが、それよりもいま本当に必要なのはWeb系のデザイナーです。Webサイトのデザインにお金をかけることで、見た目が一気に変わります。さらにパートナーを集めて共同でデザイナーと契約し、Webデザインを共通化すれば、ビジネスパートナー全員を1つの企業体のように見せられます。デジタル中心でつながる社会において、デザインは大きな武器になります。一方でデザインの仕事はテレワークでもできます。消費地に近いところに住むデザイナーを起用すれば、彼、彼女らを通じて新たなビジネスにつながるかもしれません。デザイナーをパートナーにしてしまうことも戦略の1つ。何をするかよりも、「誰とビジネスするか」です。ニューノーマルにおいては、ビジネスをシェアしながらネットワークを広げていくことが、より身近になっていきます。

Agile(アジャイル)な企業体を目指せ

これからはAgileな小さな企業体が連携し合ってビジネスをつくることが主流になります。環境変化に俊敏に適応できる規模の企業体です。Agile(アジャイル)とも言います。大企業はそんな企業体をいくつ持てるかが勝負となり、投資することがメイン業務になっていきます。大企業に「お金を出させてください」と言わせるほどの企業体を目指しましょう。




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