「フードツーリズムマイスター」ってどんな仕事?

2020/07/25

◆Tourism_1

t f B! P L
Vol.04 「オンライン居酒屋」の可能性
「居酒屋で呑んでるところを中継すればお金になる」なんてことはありません。街の皆さんが協力し合わなければ、お金には換わりません。

「オンライン居酒屋」は何のため?

居酒屋さんのカウンターにカメラとディスプレイを置く。ネット中継すると、そこに誰かがログインして、店主やお店のお客さんと話す。居酒屋だけでなく、食堂やカフェ、バーもいいですし、みやげ物屋や道の駅、観光名所など、街中がネットとつながっていたら?都会に住む人たちはパソコンやスマホを通して、自宅に居ながら、その街にいる気分が味わえます。

続けるうちに、お店のお客さんが食べている料理、飲んでいるお酒、道の駅などで売っている生鮮品や加工品などを、“美味しそうだ”と思ってくれる人も現れるでしょう。前回お話した定点観測カメラで観光名所や美しい風景を紹介し、見られるようにすれば、“行ってみたい!”と思わせることもできます。まだこの段階でもそれをお金に換えることはできないのですが、街全体をネットの世界に作り込んでいくことが大きな一歩です。
いまもコロナは日本中で新たな感染者を生んでいます。コロナは我々から、街に出る、人と密に接触するという自由を奪いました。そんな我々が行き着く先はネットです。ネットの世界に街ごと移していかないと、人と出会い、コミュニケーションすることができない時代になっていくのです。

お金に換えるための次のステップ

こんな状況を作り出すこと自体、簡単にできることではないですが、実現できたとして、次のステップはどうしたらいいでしょうか?ここまでできたら、次は通販やネットショッピング!と想像された方も多いと思います。でも、それはまた次のステップ。いまはまず、街を見に来てくれる人を囲い込み、「ファン」を育てることを考えるべきです。
SNSを開設してフォロワーを増やしていくのはもちろん、ときには、『採れたて野菜を●名様にプレゼント!』といったキャンペーンもいいと思います。大事なのはダイレクトメッセージやメールなどで、こちらから連絡が取れるようにすることです。これが囲い込みの第一歩となります。ネットショッピングなどを展開するのは囲い込みの後です。そしてここが最も重要なポイントですが、「囲い込んだお客様を飽きさせない頻度と内容で情報発信」を行うことです。これについては街の皆さんでアイデア出しをし、どんな動画で見せるかもきちんと考えていきましょう。先ほどの抽選でプレゼントもいいですが、乱発すると買ってもらえなくなります。食材や料理を紹介するなら、それを作っている農家さんや漁師さん、作っている料理人の方々などにはぜひ、出演してもらいましょう。「顔が見える」ようにすることは、安心感につながります。ニューノーマル時代には必須の要素です。酒蔵や調味料の仕込み風景などもおススメです。杜氏や職人の方にも出演していただきましょう。こうして囲い込んだ方の何割かが「ファン」になってくれるでしょう。

マニアを狙う

世の中にはいろんなマニアがいらっしゃいます。街を紹介する動画にもマニア向けのものを検討してみてください。サイクリングをしながら、鉄道に乗りながら、動画を作ってみるのもいいと思います。ご朱印集めをしている方も増えていますので神社仏閣やパワースポットなどの紹介も検討してみてください。
こうして、まずは100人のファンづくりをめざします。

次回は、いよいよお金に換えていくステップについてお話しいたします。



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