「田んぼ」は生きるエネルギーを生み出す装置

2020/12/15

◆Social_1

t f B! P L

 

Vol.07 『ニューノーマルにおけるサードハウス』 

相変わらず猛威をふるう「コロナ禍」。コロナをなくすことはできず、いまは「共存」の道です。


コロナが変えた

新型コロナによる感染症は歓迎すべきものではありませんが、世界のルールを変えてくれました。これまで、「こうしたほうがいいのに」、「こうあるべきだ!」と言われながら変えられなかったことに、コロナは否応なしに変革を迫りました。その1つがオンライン化です。中でもテレワークは最もわかりやすい例です。「やってみればできるじゃん!」という声も少なくないですが、これが10年前なら、我々はもっと戸惑い、怖れながら生活していたでしょう。ある調査では、国内の労働人口のうち約1/3は、テレワークに適応することができているそうです。ITバブルから20年、ようやく政府も重い腰を上げ、デジタル庁なるものを創設しました。

一方で、テレワークができる職業とそうではない職業の間で、大きな分断ができてしまったような気もします。分断は大きな社会課題ではありますが、その解決のためにも、あえて、テレワークができるという方は積極的に活用すべきだと考えます。


テレワークできる、できないの分かれ目

テレワークができない仕事というのは、どれも生活に密着した、生きる上で欠かせないサービスばかりです。医療、介護をはじめスーパーなどの流通、それらを支える物流、、、まだまだたくさんありますが、ここに挙げたものはどれも、外出自粛期間にお世話になったものばかりです。このようなサービスに従事する方々なくして、テレワーカーの生活は成り立ちませんでした。

一方で、テレワークできる仕事というのは、圧倒的にIT関連だと思います。システムやアプリなどをつくる仕事、それらを活用してサービスを提供する仕事などです。これらの仕事はテレワークを超え、日本全国どこでも、さらにはグローバルへと展開の幅を広げています。たとえばWebデザイナーやアプリ開発、それにつながるサービスの開発などクリエイティブな仕事だったり、セミナーやカンファレンスなどのイベントを主催する仕事です。これらのイベントは、これまで東京で開催されることがほとんどでした。そのために出演者は東京にいなくてはなりません。参加する方も同じです。それがオンライン化されたことで、世界中どこからでも出演することができ、参加することができるようになりました。こういった仕事に携わる人たちこそ、これまで東京一極集中でしたが、コロナでようやくその呪縛から解き放たれたのです。

ここで、もう1つ、大事なことがあります。このような仕事に携わる人たちこそ、地方では圧倒的に不足している人材だということです。


コロナを活用する

正確には「ニューノーマルな状況を活用」する、としたほうがいいでしょう。これまでの常識が非常識になったいま、意識改革できるという意味でも、これらの仕事に携わる方々は改革スピードが速いです。なかには漠然と「田舎暮らし」に憧れていた方も少なくありません。受け入れる里山側としては、いきなり移住してくださいと言うより、「サードハウスを持てる」とアピールすることは、大きな変化へのきっかけや、背中を押す力になるはずです。





このブログを検索

My Profile

職業:旅人
コピーライター
フードツーリズムマイスター

Contact Us

名前

メール *

メッセージ *

注目の投稿

「田んぼ」は生きるエネルギーを生み出す装置

QooQ