今年は「コロナに始まりコロナに終わる」1年でした。あなたは何もできなかった1年でしたか?
生活が一変
コロナの1年とはいうものの、1月と2月はまだふつうに会社に通っていました。私の本格的なテレワークが始まったのは3月下旬からでした。それから今日まで、出勤は週に1回以下のペースが続いています。その傾向はこれからも続くようで、勤務先の会社は借りているオフィスを来春、契約解除し、いよいよフリーアドレスにすることを決めました。
テレワークの良いところはいろいろありますが、通勤時間がなくなったことはとても大きな変化でした。その分、朝からきちっと仕事ができ、夜もこれまでより早く仕事を終えることができますし、すぐにごはんを家で食べられます。ただ、1日中、家にいて、一度も外に出ることがない日が続くこともあり、できるかぎり日に一度は近所を散歩するようになりました。
出会い
もともと近所を散歩することは大好きでしたが、これまで散歩は土日のどちらかくらいしかできませんでした。何匹かいる仲のよいイヌたちの家の前を訪ねては頭をなでてあげたり、ときおり見るネコに挨拶したりしていました。そのなかに、年に1,2回しか会えないネコがいました。たまに会えても、私の顔をみるとニャー!と鳴きながら奥に引っ込んでしまいます。
どこの家のネコかはわかっていたので、テレワーク散歩を始めると、必ずその家の前を通るようにしてみました。すると週1くらいで見かけるようになり、そのうち結構な確率で会うことができるようになりました。会う回数が増えてくると、相手も私のことが少し気になってきます。あるとき、機嫌がよかったのか、足元にすり寄ってきてくれました。うれしいっ!
おかげでいまでは触っても嫌がりませんし、顔をみると鳴きながら近づいてくるようにもなりました。シッポの付け根をなでると一番うれしそう。なでまわして帰ろうとすると、あとをついて来たり。飼いネコなのでエサをあげるようなことはしませんが、確実に知り合いになれたと思います。
ニューノーマルなよろこび
年末になると、皆さん、それなりにその年を振り返り、あんなことがあった、こんなことをしたなどと思いますよね?私の場合、そういうときに思い出すのは、やっぱり旅なのですが、今年はほとんど動けませんでした。旅行は正月だけ、出張もわずかに3回で、海外は一度も行けず。では、今年は何もできなかった、つまらなかったかというと、そうでもない1年でした。お気に入りのネコと仲良くなれただけでなく、おそらく家でうまく過ごすことを覚えたのだと思います。
旅もふくめて外に出て受ける刺激や体験は、実はどこかで誰かがセッティングしてくれたものを楽しんでいるのでは?という気もします。そこでしかできない体験をすることはとても貴重で、すべきことだと思いますが、同じようなことをたくさんのほかの人も体験しています。家の中で自分を豊かにするために時間を使うこととは、決定的な違いがあると気づきました。これまで時間がなくてあきらめていたことを始めてみると、外で受ける刺激とはまた違う満足感を感じることができます。インプットもアウトプットもこれまでと違う感覚に出会えました。
この気づきがなんなのか?これからの重要なファクターになるような気がしてなりません。
では、皆さん、良いお年をお迎えください。
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