「田んぼ」は生きるエネルギーを生み出す装置

2021/03/15

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Vol.09 『IT人材、囲い込み作戦』

IT人材の確保は年々、むずかしくなっています。テレワークと複業(副業)を活用しましょう。


地元との交流ポイントをつくる

そもそも田んぼとサードハウスは、都会に住む人に癒しと生きるための基盤を提供できるものとして提案してきました。「基盤」とは、米と味噌さえあれば人は生きていけるのだから、この2つを自分で作れるようになっておくことであり、そういう備えがあれば心や気持ちも楽になる、ついでにその近くにサードハウスとして、何かあれば住める家も確保しておこう、ということです。地域の皆さんにとっては、都会の方にいつかは移住していただきたいという思いもあると思いますが、この時点では都会に住む方の生活スタイルは、まだまだ都会が95で田んぼが5程度でしょう。

でも、この割合は田んぼがある地域の方々の工夫次第で、変えていくことができるはずです。


まずはテレワークで

IT人材というのはもっともテレワークに適した職種です。まずは都会にいたままボランティア的に地元のプロジェクトに参加していただけないか考えてみましょう。いま地元で起きていること、課題を知っていただき、都会の方がそれを知って、”自分の能力を活かせるかもしれない”、”自分が必要とされている”、といった実感を持っていただくのです。

最近では「複業」(本来は”副業”と表記するのが正しいですが私は複業と呼んでいます)も少しずつ認められるようになってきました。コロナの影響でこの動きも加速しています。ボランティアレベルを超えてしっかり関わっていただけるようになったら、その対価をお支払いすることも重要なポイントです。

この対価ですが、金額が少なければお金でなくてもいいのです。田んぼがご縁でつながったのですから、お米や味噌でもいいでしょう。都会の方が稲刈りには来られたとしても、刈った稲を干したり精米するには数日から数週間かかります。お金の代わりにこういった手間でお返しします。あぜ道でつくった大豆で地元の方が手づくりの味噌をつくってお送りしてもいいと思います。味噌は食べられるようになるまでに1年くらいかかります。交流を長く続けるにはうってつけのツールになります。


きっかけを高校生とつくってみよう


地方創生が叫ばれ始めてからもう7年が経ちました。全国どこの市町村でも熱意の差はありますが地域の活性化に取り組んでいます。取り組んでいるのは自治体や地元の企業の方ばかりでなく、高校生や中学生も一生懸命で、なかにはすばらしいアイデアを出している生徒さんも少なくありません。そんななか2020年度から学習指導要領が改定され、「探求学習」という自由研究のような科目が新設されました。そこで地域の活性化策を生徒に考えさせる学校も少なくないようです。

高校生たちのアイデアをふくらませ、実現していくには、どこかで大人の力が必要です。ここに都会のIT人材の方々に参加していただいてはどうでしょうか?教育委員会や自治体とも相談して、高校生と都会の方をつなげる仕組みをつくっていきましょう。接点のつくり方はいくらでもあります。米と味噌から始まったつながりが、世代を超えて地域と都会の交流を生み出していくのです。

こういう動きが加速すれば、いろんな社会課題も解決できるはずです。





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