「フードツーリズムマイスター」ってどんな仕事?

2021/05/05

◆Tourism_1

t f B! P L

Vol.11 「クラウドファンディングの本当の目的」

ファンづくりに有効な手段の1つがクラウドファンディング。どうして有効なのでしょうか?


なぜクラファン?

クラウドファンディングのおもしろさは、企画を発表して数か月もの間、目標額に達するかどうかをドキドキしながら待つ楽しみと、成立したときの達成感だと思います。達成感には企画者側のものと出資者側のものがあり、立場は違いますがともにがんばってきた「仲間」のような意識が芽生えるところは共通しています。出資する側としては、まず企画に納得し共感できなければお金は出さないでしょう。共感できる人たちの事業を支えたいと思うからお金を出し、共同で事業を始めるような感覚で応援します。目標額に到達すれば共感は、それ以上のものに変わるはずです。

(クラウドファンディングには販売型と出資型がありますが、ここではお金を出す方を出資者と呼んでいます)


ここでもSDGsを活かした企画を


目標額を達成できるかどうかは、どのような企画にするかによって大きく変わります。マニアックなものなのか広く浅くなのか?1口あたりの出資額は?目標額は適切か?など、成功率を左右する要素はたくさんありますが、結局、どれだけ人の心を動かすか?なのだと思います。最近、私がセキュリテのサイトで見ていたところ、予定期間よりもずいぶん早く目標を達成した企画がありました。それは長野県での「小水力発電」でした。中山間地でそれほど多くの電力を必要としない場合、小水力発電は非常に効果があります。水資源が豊かであれば太陽光や風力より初期投資が少なく済みます。しかも環境にやさしい。こういう企画は今後も増えていくと思います。これまでこのコラムでずっと書いてきたように、単に自分の街のファンになってくださいというのではなく、「SDGs」を意識した手法で町おこしをやりたいです!といった企画が必須です。小水力発電の例では私も買いたいと思いました。すでに募集は締め切られていて買えませんでしたが、まったく縁もゆかりもない町の事業でも出資したいと思いました。それは自分のお金が「社会の役に立っている」という実感を得られると思ったからです。SDGsを活用すれば、何のつながりもなかった都会の方からの出資だって期待できるようになるのです。


出資するのは誰か?

クラウドファンディングを始めようと思ったら、「マクアケ」、「CAMPFIRE」や「セキュリテ」など有名な専門サイトを使われると思います。都会の方に参加してほしいと考えるならなおさら、自力でやろうとするのはむずかしく、手数料を支払ってでも、やはり専門サイトを使うべきだと思います。

とはいえ、実際には、8~9割は地域の皆さんが出す覚悟でいたほうが良いと思います。逆に、1~2割も地域外の方からの出資が集まったのなら大成功と考えていいと思います。その方々はあなたの街のファン候補ですから、クラファンだけでなく、その後、どういうお付き合いをしていくかは、事前にしっかりストーリーを練っておくことが大事です。

実は、もしかしたらそれ以上に大事なのが地元の出資者です。この方たちは出資者であり、かつ当事者です。本気で街のことを考えている人です。私が思うクラウドファンディングの本当の目的はこれなんです。





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