Insight Vol.08

2021/05/15

◆Insight

t f B! P L

『減ってしまった偶然』

この1年以上、テレビもネットもコロナ関連のニュースが多くを占め、情報の偏りが心配になっています。


ニュースの多様性が減っている

テレビやラジオなどは特に顕著ですが、新聞などの印刷媒体でもコロナ関連のニュースに一定の時間やスペースを割かざるを得ない状況が、もう1年以上も続いています。ニュースといっても「今日は感染者が何人」、「●●県も緊急事態宣言を要請」など同じことを何度も繰り返し、いま議論をしても誰にも答えが出せないことをコメンテーターが無責任に延々と語り合うといった報道はそろそろやめてほしいものです。


コロナだけではない

実はもう1つ、気になることがあります。それは「SDGs」。コロナ以外の話題ではSDGsかESGが圧倒的なボリュームを持ち始めています。脱炭素やガソリン自動車の廃止からプラスチック、ジェンダー、貧困、教育、、、世の中でこの2つのキーワードにかかわらないものはほぼありません。だからといって、何でもかんでもSDGsと言われるのには、私はちょっと疲れてきました。大事なことであること、常に意識しなければならないことだということは、もちろん理解しているのですが。


激減している『偶然』

自分でほしい情報なら、いくらでも取りに行くことができます。だけど、いま自分が知らない情報を知るのは、「偶然」しかありません。メディアやネットはもちろん、人と話すことで「偶然」はやってきます。ところが人との出会いも制限されているいま、いままでと同じような情報の取り方では、「偶然」に出会える確率も大幅に下がっています。自らが触れている情報源の変化を、各人が再考する時期に来ていると強く感じています。

一方で、ニューノーマルになって情報が取りやすくなったものとして、セミナーがあります。無料で参加できるセミナーは、これまでも数多く開催されていましたが、これらがオンラインになることで格段に参加しやすくなりました。私は週に2,3本のセミナーを視聴していますが、セミナーを視聴することで、「偶然」に出会えるチャンスをある程度、確保できることがわかりました。

次に自分がやるべきことは、セミナーを主催することだと考えています。


いつまで続くのか

地方に住んでいる母から、「ワクチンを打つ日が決まった」と連絡がありました。6月中に2回、打てるそうです。当初、母は副反応が怖いとワクチン接種を嫌がっていたのですが、いわゆる「サ高住」にいるため、同居人にうつしたら迷惑がかかると観念したようです。いまだに元気とはいえ、もう80代半ばの母にはワクチンを打ってもらいたかったので、私にとっては朗報でした。

国民の過半数がワクチンを打ち終わるくらいまでは、この情報の偏りも続くのです。「偶然」のない人生なんてつまらない、と私は思います。




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