マーケティングを再定義

2021/09/25

◆Marketing_1

t f B! P L

Vol.14 『もっと錯誤してみる』

マーケティングの目的は何だったでしょうか?


目的が手段になっているのではないか?

前回、前々回、このコラムでの問いかけです。そこまで時代遅れではないよ、と思われた方もいらっしゃるでしょう。では、別の言い方をしてみます。

もっと社員の生産性を上げること、もっとお客様の想像を超えるサービスやスペックを実現することにヒトやカネ、時間をかけていますか?常に業務を見直していますか?システムやロボットにできる仕事を社員にやらせていませんか?何でもかんでもDXというのはムリがありますが、システムなどに投資すればキャッシュが出ていきます。これはわかりやすい。その分、人手に頼れば、ある程度はいまのままできてしまいます。

でもここで考えてみてください。もし社員にその仕事をアサインしなければ、もっと稼げることを考えてくれたかもしれない、と。


マーケティングの目的とは?

私はそもそもマーケティングとは、「試行錯誤である」と考えています。試行錯誤というのは変な言葉ですが、文字通り、「試行だけでなく錯誤しなければならない」のです。錯誤するためには、「仮説立案」という過程が不可欠です。仮説を立ててからそれを検証するのが試行であり、いろんな仮説を考えることこそが錯誤なのです。

試行については、できるところはどんどん自動化していけばいいのです。ただ錯誤するのは人の仕事です。前述の「もっと稼げること」の中には、錯誤しながら仮説を考えることも含まれます。

デジタルマーケティング以前は試行することに時間がかかり、仮説を考えついても、すべてを試行することができないこともありました。だから試行することも「目的」になっていたのです。デジタルマーケティングが可能であれば試行することは「手段」にすぎません。このとき「目的」は、錯誤することであり、具体的には仮説を立案することになります。


若手の起用について

錯誤するのは中堅やベテランばかりではイマイチです。パッとしません。ぜひ、ここは若手を起用しましょう。そうしなければ錯誤の振れ幅が小さくなってしまい、最悪の場合はこれまでの延長線上でしかアイデアが浮かんできません。

いま若い社員を採用すること自体が大変な時代です。採用できたのならどんどん活用しましょう。採用できなくても手はあります。外部の若者に問いかけてみるのです。社内にこもらず、思い切ってオープンにすることで、仮設立案だけではない効果も期待できるかもしれません。

いまビジネスは、『誰と組むか?』で大きく変わります。大化けすることだってあります。「マーケティングの4P」は誰でもご存知ですが、次の第5のPは、『Partner』です。これはこのコラムの最初のほうでお話ししました。

まずはいっしょに錯誤してくれるPartnerを探しましょう。





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