「フードツーリズムマイスター」ってどんな仕事?

2022/02/10

◆Tourism_1

t f B! P L

Vol.18 「ライブで、地域とのかかわり方を伝える」

街の風景や人々の活動をライブで配信することによって、何が実現できるでしょうか?


ライブ配信

ECでライブコマースが当たり前になったように、地域をアピールするにもライブ配信が欠かせない時代になってきたと思っています。関係案内所はこれをぜひ活用すべきです。私はライブにも2通りあると考えています。1つは日時を決めてやるライブ、もう1つは24時間、ずっと流しっぱなしのライブです。前者は、祭りなどのイベントを中継するときなどで、アーカイブにも残しておきます。後者は、固定カメラで同じ場所を定点観測するようなイメージです。

この2つで何を映しましょうか?たとえば、田んぼで田植えをやる様子を日時を決めてライブ配信。その後、田んぼの片隅に固定カメラを置いて、稲が育っていく様子がいつでも見られるようにするとかです。田植えはあらかじめ日時を決められるなら、域外の方に参加しませんか?と募集をかけるのもいいと思います。参加した方には後日、アーカイブで見てもらいます。その後は、自分で植えた苗の成長を固定カメラの映像でいつでも確認することができます。こちらは映像をアーカイブするよりも、写真として記録しておくのがよいと思います。朝6時、正午、夕方6時の3回など、時間を決めて静止画として保存していくのです。苗がときに梅雨に打たれ、ときに夏の強い陽射しを浴びて成長していく様子を見ることができます。また田植えをしたころは夕方6時でも明るかったのに、秋になると陽がかたむき夕焼けになっているなど、静止画を並べるほうが1年の移り変わりがわかりやすいです。一方、動画のほうは台風が接近!といった事態になれば、心配でずっと見てしまうでしょうし、なんとなく流しておくといった見方もあると思います。


田植えに参加できなかった方に

たとえ田植えに参加していなかったとしても、こんな配信があればちょっと気になりませんか?田植えには行けなかったけどおもしろそうだと思ってくれる方にも、この田んぼに関わってもらえるような仕組みを考えてみましょう。たとえば1家族、1坪くらい田んぼを小さく区分けして、来られなかった方の代わりにその区画の田植えを農家さんや地元の方が有料で代行します。自分で植えられなくても、毎日の成長をライブ配信や写真で見ているうちに愛着がわき、稲刈りのときには来ていただけるかもしれません。

実際に「棚田オーナー制度」を実施している自治体もあります。これにライブ配信を組み合わせれば、地元との関わりをより深められると考えています。


日常のシーンをライブで

ここまではイメージをつかんでいただくために田んぼの話をしましたが、私はもっと日常の風景をライブ配信すべきだと思います。毎日、畑で作業する農家さん、港に戻ってきた漁師さん、山に入る林業関係者、街のスーパーや商店に並ぶ食材やおかず、などです。24時間配信であれば鉄道などはうってつけです。毎月、一度は鉄道に乗って車窓の風景などを配信するのはいかがでしょうか。

それらの動画から、どういう「かかわり」をつくり出していくか?を想像しながら、逆に域外の方々にかかわってほしいと思うところを配信していくことを考えてみると、意外な街の魅力が見えてくるはずです。





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