「田んぼ」は生きるエネルギーを生み出す装置

2022/04/25

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Vol.18 『サテライトオフィス、コワーキングスペース』

いま全国の自治体がこの2つに躍起になっています。テレワークの普及や働き方改革もあり追い風のようですが、、。


誰に来てもらいたいのか?

サテライトオフィスは、たとえば東京に本社がある会社が地方に拠点を構えるものです。単なる支社や支店ではなく、東京でやっている業務を地方でもできるようにしたり、クリエイティブな仕事をするため、気分転換も兼ねて設置するオフィスのことです。前者の場合、もし東京で大地震が発生しても業務が継続できるようにする、後者の場合は何らか成績優秀な社員のため、褒章半分で送り出すような使われ方もするようです。さらに地方での人材発掘という目的で進出する企業も多いようです。もう1つのコワーキングスペースは「コワーキング」の名の通り、協働で仕事ができるようなスペースで、大企業やスタートアップ、デザイナーやプログラマーといった個人事業主などさまざまな職種、立場の方が入り交じることで、「何か新しいもの:Something New」を期待して使ってもらうオフィススペースです。都内にあるものはテレワークでずっと自宅にいるより、気分を変えて仕事ができるということで利用されていることが多いです。


いまこの2つは、国からの補助もあり、全国の自治体が我が街に作り始め、盛んに誘致をしています。古民家やシャッター商店街をオシャレに改修したものや、廃校になった学校を利用したものなどもあり、センスを感じられるものもたくさんあります。ただ、誘致の進め方をみていると、とにかく誰でもいいから来てほしい、というかんじがします。


どういう街にしていくのか?

県外の方に来てもらって活用してもらいたい、という気持ちはよくわかります。その方たちとの交流によっていい作用がはたらくかもしれませんし、雇用が生まれるかもしれません。だからといって、誰でもいいみたいな誘致はどうかと思います。おそらく何年以内に何社、誘致するといった、数だけのKPIがあるため、そういった言動になってしまうこともあるのだと思います。誘致したうえで、どうやって地元のビジネスに化学反応を起こそうとしているのか、そんな戦略まで持って、誘致している自治体が少ないように見受けられます。

外の方がやってきて、外の方だけで新しいことが始まっていく、そしてその効果は都会にしか現れない、といった事態も考えられます。まず地元で小さいながらも経済が回っていて、その上に県外からの人に加わってもらい、改善や改革を起こしていくという発想が大事なのではと思います。これまで地元になかったもの、弱かったところを外部から取り入れて、理想の実現に一役買ってもらうというのが真の姿で、これには行政まかせではなく、地元の方々が積極的に参加する必要があります。


今後の街づくりに高校生の声を

宮城県の小さな町ではクリエイターの誘致を進めています。IT系の技術者やデザイナーなどですが、こういった人材は地方には少ないのです。またネットさえあればどこにいてもできる仕事であることも強みです。今後の街づくりの戦略を考えるにあたっては、地元企業の方に加え、ぜひ高校生も入れていただきたいです。街づくりには時間がかかります。できたころには最初に携わっていた人たちが主役ではなくなっていることもあります。それに高校生のほうがとっくに県などといった行政単位を超えて動いています。





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